買取金額はどう決まるか|相場の見方と、手数料を引いたあとの金額
「今日の金価格は1gあたり◯◯円」という数字を見て来店され、実際の金額を聞いて驚かれる方がいます。どちらの数字も正しいのですが、指しているものが違います。その仕組みをご説明します。
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相場は、国際価格と為替で決まります
金やプラチナは世界中で取引されていて、価格は国際市場で決まります。単位はトロイオンス(約31.1グラム)あたりの米ドルです。
日本国内の円建て価格は、この国際価格を為替レートで円に換算して算出されます。つまり、次の2つが動けば国内価格も動きます。
- 国際市場での金・プラチナの価格
- ドル円の為替レート
国際価格が変わらなくても、円安が進めば国内価格は上がります。逆に円高になれば下がります。「金の価値は変わっていないのに国内では上がっている」ということが起きるのは、このためです。
相場と買取金額は、同じではありません
ここが最も誤解の多い点です。相場は「金という素材の市場価格」であって、「買取店がお客様に支払う金額」ではありません。
買い取った製品は、そのまま次の人に渡せるわけではありません。溶かして精錬し、純度を揃え、地金に戻す工程が必要です。この工程にコストがかかるため、相場からその分を引いた金額が、実際にお客様が受け取る金額になります。
多くの買取店は相場価格を掲示していますが、手数料を引いたあとの金額までは公開していません。そのため、来店して初めて金額が分かる、ということが起こります。
当店は、引いたあとの金額を公開しています
この行き違いをなくすために、手数料を引いたあとの金額をそのまま毎日公開しています。下に出ているのが今日の金額で、重さを掛ければおおよその買取金額になります。
店によって金額が違う理由
同じ日に同じ品物を持ち込んでも、店によって金額が違うことがあります。相場は共通なのに差が出るのは、主に次の理由です。
- 手数料の設定が違う(買い取ったあとの流通経路が店ごとに違うため)
- 純度ごとの扱いが違う
- 石が付いている場合の計算方法が違う
- 表示しているのが相場価格か、手数料を引いたあとの金額か
最後の点は特に注意が必要です。掲示された数字の意味が違うと、そもそも比較になりません。他店と比べるときは、その数字が手数料を引く前か後かをご確認ください。
相場はいつ動くのか
国際市場は平日ほぼ24時間動いています。日本の買取価格は、通常は営業日の朝に、その時点の相場をもとに決まります。
そのため、同じ日のうちは金額が変わらないのが一般的です。朝と夕方で金額が変わることはありません。
土日・祝日はどうなりますか
国際市場が休みのため、新しい価格は出ません。直前の営業日の価格が引き継がれます。
前日比の見方
当店では、今日の金額と前日の金額の差も表示しています。前日の相場に同じ掛け目をかけて算出しているため、相場の動きと同じ割合になります。
なぜ手数料がかかるのか
「相場どおりに買い取ってくれればいいのに」と思われるかもしれません。買取店が相場より低い金額を出すのには、理由があります。
お客様からお預かりする指輪やネックレスは、金だけでできているわけではありません。強度を出すために銀や銅が混ぜられていますし、石が留まっていたり、他の金属の部品が使われていたりします。これを地金として流通させるには、溶かして不純物を取り除き、純度を揃える工程が必要です。
- 溶解・精錬のコスト
- 純度を分析する費用
- 地金として引き取られるまでの間の、相場変動のリスク
- 店舗の運営費
このうち最初の3つは、どの買取店にも共通してかかります。相場そのままの金額で買い取ると、買い取った側が必ず損をする仕組みになっているため、手数料が発生します。
地金と製品では扱いが変わります
同じ金でも、インゴット(地金)と、指輪やネックレスのような製品とでは、手数料の考え方が変わります。
インゴットは、すでに純度が保証された状態で、刻印とシリアル番号が入っています。溶かして分析する工程が不要なため、製品よりも相場に近い金額になります。
一方、製品は前述のとおり精錬が必要です。そのため、同じ重さの金でも、インゴットのほうが手取りは多くなります。
今日の金額でも、インゴットと製品で単価が分かれています。
金とプラチナの価格差について
かつてはプラチナのほうが金より高い時期が長く続いていました。結婚指輪にプラチナが選ばれてきたのも、その頃の感覚が背景にあります。
ところが近年は、金のほうが高い状態が続いています。プラチナの指輪を持ち込まれて「金より安いのですか」と驚かれることがよくあります。
これは、それぞれの需要の構造が違うためです。金は宝飾品だけでなく、資産として保有される割合が大きい金属です。プラチナは工業用途、特に自動車の排ガス浄化装置で使われる割合が大きく、産業の動向に左右されます。
どちらが今後高くなるかは予測できませんが、「プラチナのほうが高いはず」という前提だけは、今は当てはまらないとお考えください。
少量でも買い取ります
「1gしかないので申し訳ない」と言われることがありますが、少量だからといって単価が下がることはありません。1gでも100gでも、1gあたりの金額は同じです。
逆に、まとまった量だから単価が上がる、ということもありません。重さに比例して計算します。
ですから、少しずつ売っても、まとめて売っても、合計の金額は変わりません。ご都合のよいタイミングでお持ちください。
10年でどう動いてきたか
下のグラフは、手数料を引く前の市場相場の推移です。買取金額そのものではありませんが、値動きの大きさや方向を見るのに使えます。
金の市場相場は、10年前の約4.9倍・1年前より24.4%高い水準です。
- 金
- 21,493円/g
- 前日比 ▼405円(1.8%)
- 10年前 4,357円 → ▲393.3%
- プラチナ
- 8,764円/g
- 前日比 ▼144円(1.6%)
- 10年前 3,427円 → ▲155.8%
期間を切り替えると、1年の動きと10年の動きを見比べられます。短期では上下していても、長い目で見ると違った形に見えることがあります。
「いつ売るのが得か」は分かりません
これはご期待に沿えない答えなのですが、相場がこの先どう動くかは誰にも分かりません。当店も予測はしませんし、「今が売り時です」といったご案内もしていません。
根拠のない予測をお伝えして、その通りにならなかった場合、お客様に損をさせることになります。ですから、事実として言えることだけをお伝えしています。
- 今日の金額はいくらか
- 前日と比べてどう動いたか
- 過去10年でどう推移してきたか
この3つをご覧いただいたうえで、ご自身のタイミングでご判断ください。
重さから金額を計算する
お手元の品物の重さが分かれば、今日の金額で計算できます。
お品物の状態・形状・刻印の有無で変わります。金額を約束するものではありません。
重さが分からなくても、写真を送っていただければこちらで確認します。
写真を送って金額を確かめるキッチンスケールでもおおよその重さは測れますが、0.1g単位まで表示できるものでないと、小さな指輪では誤差が大きくなります。また、石が付いている製品は石の重さも含まれるため、計算より実際の金額が下がります。
まとめ
- 相場は国際価格と為替で決まる。円安になれば国内価格は上がる
- 相場と買取金額は違う。精錬などの手数料の分だけ下がる
- 店によって金額が違うのは、手数料の設定と、掲示している数字の意味が違うため
- 価格は営業日の朝に決まり、その日のうちは変わらない
- この先の相場は予測できない。事実として分かることだけをお伝えしています
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