ロエベパズルの状態はどこまで査定に響くか
パズルは、稜線の数だけ擦れる場所があります。ですので使用感は出やすいのですが、査定ではそれを前提に見ます。
公開
稜線の擦れは前提です
面を組み上げた構造ですので、通常のバッグより稜線が多くあります。稜線は革が折れ曲がった場所ですので、必ず先に擦れます。
つまり、このモデルは構造上、使用感が出やすくできています。査定でもそこを踏まえます。
- 稜線の色がわずかに薄い … ほとんど響きません
- 稜線が毛羽立っている … 使用感の範囲です
- 稜線の革が薄くなっている … 反映されます
- 稜線から下地が見えている … 響きます
- 稜線の縫い目がほどけている … 手を入れる必要があります
1と2であれば、多くのお品物が該当します。稜線の数が多いぶん、箇所も多くなりますが、段階が浅ければ大きくは響きません。
査定では、箇所の数ではなく段階で見ます。「何箇所擦れているか」ではなく「どこまで進んでいるか」です。
畳んで保管すると跡が残ります
畳める構造ですので、平らにしてしまわれる方がいらっしゃいます。場所を取らないためです。
ただ、畳んだ状態で長く置かれると、折った稜線に癖が付きます。柔らかい革ですので、その形のまま馴染んでしまいます。
とくに、上に物が載っていた場合や、引き出しに押し込まれていた場合は、折れ目が深くなります。
- 立体のまま置く … いちばん良い状態で残ります
- 中に柔らかい詰め物を入れる … 形が保たれます
- 畳むなら、ときどき広げる … 癖が固定されません
- 上に物を載せない … 折れ目が深くなります
- 引き出しに押し込まない … 側面が押されます
すでに折れ癖が付いているお品物も買取はできます。程度に応じて反映されます。
構造の見方はパズルの買取の記事に書いています。
面ごとに見ます
面を組み合わせたバッグですので、面によって状態が違います。
前面はきれいでも背面が擦れている、片側の側面だけ色が抜けている、底面だけ傷んでいる。こうしたことが普通に起こります。
ですので査定では、面ごとに確認して内訳をご説明します。一箇所を見て全体を判断することはしません。
お客様の側でも、目に付く一面で判断なさらないでください。ほかの面が残っていることがあります。
色や素材を組み合わせたお品物では、面ごとの差がより大きくなります。
柔らかい革であることの両面
パズルは柔らかい革で作られています。これには、良い面と難しい面の両方があります。
良い面は、たわんでいることが傷みではないということです。全体がくたっとしていても、それはこの革の性質です。査定でも減点材料にしません。
難しい面は、傷が付きやすく、伸びやすいということです。稜線が擦れやすいのも、革が柔らかいことと関係しています。
- 全体がたわんでいる … 作りです。響きません
- 稜線に折れ線が入っている … 反映されます
- 革が伸びて面が波打っている … 程度によります
- ファスナー周りの革が伸びている … 閉まりにくくなります
- 革が硬くなっている … 乾燥が進んだ状態です
最後の項目は、柔らかさが失われた状態です。このモデルでは、たわんでいることより硬くなっていることのほうが問題になります。
響きにくい傷み
気にされる方が多いものの、それほど響かない傷みを挙げておきます。
- 全体がたわんでいる … 柔らかい革の作りです
- 稜線の色がわずかに薄い
- 刻印が浅くなっている … 柔らかい革では起こります
- 内側の軽い汚れ
- 金具のくすみ
- ストラップの革がわずかに伸びている
これらは、使っていれば出るものです。査定でも、その前提で見ます。
大きく響く傷み
こちらは、はっきり反映される傷みです。
- 稜線から下地が見えている
- 折れ目のひび、裂け
- 稜線の縫い目がほどけている
- 革が硬くなっている … 柔らかさが失われた状態です
- 色移り … 落ちません
- ファスナーが角で噛む、閉まらない
- 内側の張り地のべたつき
いずれも買取ができなくなる理由ではありません。手を入れる必要がある分が反映されます。
手を入れないでいただきたいこと
査定の前に、ご自身でされないほうがよいことを挙げておきます。
- 硬くなった状態で無理に畳む … 折れ目から割れます
- 革用クリームを塗る … 面ごとに染み方が違い、むらになります
- ファスナーに油を差す … 柔らかい革は染み込みます
- 色移りを拭く … 淡い側の色が抜けます
- 形を力で整える … 別の折れ線が付きます
- 刻印の部分をクリームで拭く … 凹みに溜まって白く残ります
埃を乾いた布で払う程度にとどめてください。それで十分です。
よくいただくご質問
角が擦れている箇所が多いのですが
稜線の数が多い構造ですので、箇所は増えます。査定では箇所の数ではなく段階で見ますので、そのままお持ちください。
畳んでしまっていました
買取はできます。折れ癖が付いていれば反映されますが、お受けできないということはありません。
くたくたになっています
柔らかい革の作りですので、それ自体は響きません。硬くなっていないかのほうを見ます。
一面だけ傷んでいます
面ごとに見ますので、ほかの面が良ければその分は評価に入ります。
当日の流れと必要なもの
- お品物と付属品をお預かりします
- 稜線を一本ずつたどり、段階を確認します
- 面ごとに状態を分けて見ます
- 手に取って革の柔らかさを確かめます
- どの面がどう効いたかを、分けてご説明します
ご予約優先でお受けしています。
お売りいただく場合は、運転免許証・マイナンバーカードなどの本人確認書類が必要です。査定だけであれば、お品物だけお持ちください。書類の詳細は必要なものと本人確認の記事にあります。
まとめ
- 稜線が多い構造のため、使用感は出やすくできています
- 査定は箇所の数ではなく、段階で見ます
- 畳んで長く置くと、折った稜線に癖が付きます
- 面ごとに状態が違います。一箇所で判断なさらないでください
- たわみは作り。硬くなっていることのほうが問題になります
査定は無料です。手を入れずにそのままお持ちください。
