古いエルメスでも売れる?年代物のバッグの査定基準
エルメスは、作られた年がはっきり分かるブランドです。ですので「古いかどうか」ではなく「その年代のものとして、どういう状態か」という見方になります。
公開
年代は推測ではなく確認できます
多くのブランドでは、年代は作りの特徴から推測することになります。エルメスは違います。
製造年を示す刻印が入っていますので、いつ作られたものかが確認できます。ですので査定では「何年前のものか」を争点にしません。分かっている前提で、そこから状態を見ます。
お客様のほうで購入時期を思い出していただく必要もありません。分からなければ、分からないままお持ちください。
その年代として、どうか
査定の考え方はこうなります。三十年前のバッグに、新品同様であることを求めません。三十年ぶんの経過があって当然です。
見ているのは、同じ年代のお品物と比べてどうか、という点です。
- 同年代のものとして、状態が良く保たれている … 評価に入ります
- 年数なりの使用感がある … 標準的な扱いです
- 年数以上に傷みが進んでいる … 反映されます
- 使われずに乾ききっている … 未使用でも、状態としては良くありません
最後の点は意外に思われるかもしれません。しまい込まれていたお品物が、必ずしも良い状態とは限らないということです。
今は作られていない革と色
年代が古いお品物には、現在は使われていない素材や色が残っていることがあります。
革の種類そのものが変わっていることもあれば、同じ名前の革でも仕上げが今と違うことがあります。色についても、当時だけ展開されていたものがあります。
こうしたものは、単に古いというだけでは片づきません。いま手に入らないという事実が、評価に関わってくることがあります。
ですので、ご自身で「もう古いから」と判断なさらないでください。実物を拝見してのご説明になります。
モデルごとの見方はエルメスのバッグ買取の記事に書いています。
修理を重ねてきたお品物
エルメスは、直しながら長く使われることの多いブランドです。何度か修理に出された履歴のあるお品物を、よくお持ちいただきます。
修理されていること自体は、不利になりません。手を入れながら使われてきたということですので、むしろ状態が保たれていることが多くあります。
- 正規の修理 … その旨をお伝えください。明細があれば一緒に
- 革の一部を交換している … 交換された部分と、元の部分で色が違うことがあります
- 縫い直しをしている … 糸の色や間隔で分かります
- 金具を交換している … 部品として確認します
- 正規以外での修理 … 隠さずにお伝えください
正規以外の修理であっても、お受けできないということはありません。ただ、扱いが変わりますので、正直にお伝えいただけると話が早く済みます。
直してから売るべきか
よくいただくご質問です。当店の考えを申し上げます。
売るためだけに修理に出されることは、おすすめしていません。修理の費用が、上がる金額を上回ることが多いためです。また、修理には日数がかかります。
これからもお使いになるのであれば、修理には意味があります。使い続けられますし、傷みの進行も止まります。その延長でいずれ手放されるなら、それは自然なことです。
判断の基準は「まだ使うかどうか」です。売るためだけに直す必要はありません。
古いお品物で見られる傷み
年数が経つと、次のような状態が出てきます。いずれも買取ができなくなる理由ではありません。
- 革の乾燥 … 手触りが変わり、進むとひびが出ます
- 縫い糸の擦れ … 角と底の縫い目から出ます
- 金具のくすみ、メッキの薄れ
- 内側の張り地の傷み
- 革の縮み … 濡れて乾いたあとに出ることがあります
- 色の褪せ … 日の当たる場所に置かれていた場合です
革の縮みは、雨に濡れたまま放置されたお品物に出ます。形が変わってしまいますので、濡れた際は陰干しでゆっくり乾かしてください。
よくいただくご質問
刻印が読めなくなっています
買取はできます。長く使われたお品物では、擦れて薄くなることがあります。作りや金具からも確認します。
祖母の代のものです
拝見します。お売りいただく際は、お持ちになる方ご本人の身分証が必要になります。
何度も修理に出しています
問題ありません。明細が残っていれば一緒にお持ちください。残っていなくても、口頭でお伝えいただければ結構です。
革が硬くなってしまいました
拝見します。市販のクリームを塗られるとムラになることがありますので、そのままお持ちください。
当日の流れと必要なもの
- お品物と付属品をお預かりします
- 刻印から製造年を確認します
- 同年代のお品物としての状態を見ます
- 修理の履歴を確認します
- どこがどう響いたかをご説明し、金額をお伝えします
ご予約優先でお受けしています。
本人確認書類については必要なものと本人確認の記事をご覧ください。
まとめ
- 刻印で製造年が分かるので、年代は争点にならない
- 見ているのは「その年代のものとして、どうか」
- しまい込まれていたものが良い状態とは限らない
- 修理の履歴は不利にならない。正直にお伝えください
- 売るためだけの修理はおすすめしません
査定は無料です。手を入れずにそのままお持ちください。
