エルメスケリーの状態はどこまで査定に響くか
ケリーは、しまい方で状態に差が出るバッグです。閉じたまま置くか、開けて置くかで、傷みの進み方が変わります。
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閉じたまま置くか、開けて置くか
これは、ケリーをお持ちの方にお伝えしたい点です。
ベルトを留めた状態でしまうと、革は曲がったまま固定されます。何年もその状態が続けば、折れ目に癖が付き、乾燥が進んだときにそこから割れます。
一方、開けたままにしておくと、フラップが反り返って閉じにくくなることがあります。
無難なのは、ベルトを軽く通して、きつく留めない状態です。形が保たれ、折れ目にも負担がかかりません。
すでに折れ癖が付いているお品物も買取はできます。程度に応じて反映されます。
ベルトの折れ目はどこまで響くか
ケリーでいちばんご相談の多い部分です。段階ごとにお伝えします。
- 折り癖が付いているだけ … ほとんど響きません
- 折れ目の色が薄くなっている … 使用感の範囲です
- 折れ目が白く線になっている … 反映されます
- 細かいひびが入っている … 響きます
- 裂けて下地が見えている … 手を入れる必要があります
1と2であれば、多くのお品物が該当します。使えば必ず曲がる場所ですので、心配なさらずお持ちください。
3から先は、革の乾燥が関わっています。折れ目だけの問題ではなく、全体の状態と合わせて見ます。
構造の見方はケリーの買取の記事に書いています。
形の歪みは戻りにくい傷みです
ケリーはしっかりした形のバッグですが、それでも歪みます。
中身を詰めすぎると側面が膨らみ、重いものを入れ続けると底が下がります。芯が入っている作りですので、一度歪むと元の形には戻りません。
- 側面が膨らんだまま戻らない
- 底が下に垂れている
- 口が閉じにくくなっている
- 置いたときに傾く
- フラップが本体と合わなくなっている
これらは、詰め物を入れて置いておいても戻りません。無理に押し戻そうとされると、別の場所に折れ跡が付きます。そのままお持ちください。
軽い膨らみであれば、中身を出して置いておくと落ち着くことがあります。
響きにくい傷み
気にされている方が多いものの、それほど響かない傷みもあります。先にお伝えしておきます。
- 持ち手の握る場所が濃くなっている … 手の脂によるもので、使用感です
- 金具のくすみ … 拭けば戻る範囲です
- 内側の軽い汚れ
- 角の色がわずかに薄い
- 底鋲の表面の細かい傷
これらは、使っていれば出るものです。査定でも、その前提で見ます。
逆に、後述する傷みのほうが大きく効きます。
大きく響く傷み
こちらは、はっきり反映される傷みです。いずれも戻らないものです。
- 水シミ … 輪として残り、表面を拭いても消えません
- 色移り … 革の内部に入ると落ちません
- 日焼け … 片面だけ色が変わります
- 革の縮み … 濡れて乾いたときに形が変わります
- 深い傷 … 下の層まで届いているもの
- 革の乾燥とひび割れ
これらをご自身で落とそうとされると、かえって広がります。濡れた布で拭けば水シミの範囲が広がりますし、色移りを擦れば周囲に伸びます。
そのままお持ちください。隠さずにお見せいただくほうが、確認が早く済みます。
手を入れないでいただきたいこと
査定の前に、ご自身でされないほうがよいことを挙げておきます。
- 革用クリームを塗る … ムラになって残ります
- 金具や底鋲を研磨剤で磨く … メッキが削れます
- ベルトを無理に伸ばす … 折れ目から割れます
- 留め具を力ずくで回す … 内部を傷めます
- 形を押し戻す … 別の折れ跡が付きます
- 濡れた布で拭く … シミの範囲が広がります
埃を乾いた布で払う程度にとどめてください。それで十分です。
修理してから売るべきか
当店の考えを申し上げます。売るためだけの修理は、おすすめしていません。
費用が上がる分を上回ることが多く、日数もかかります。これからもお使いになるのであれば意味がありますが、手放すことが決まっているのであれば、そのままお持ちください。
なお、過去に修理に出されていることは不利になりません。手を入れながら使われてきたということですので、その旨をお伝えいただければ結構です。
明細が残っていれば一緒にお持ちください。残っていなくても、口頭で構いません。
よくいただくご質問
ベルトを留めてしまっていました
買取はできます。折れ癖が付いている程度であれば、ほとんど響きません。
形が膨らんでいます
中身を出して置いておくと落ち着くことがあります。無理に押さえないでください。
雨に濡れた跡があります
買取はできます。戻らない傷みですので反映はされますが、お受けできないということはありません。
使用感があると値段はつきませんか
つかないことは多くありません。状態に応じた金額になります。
当日の流れと必要なもの
- お品物と付属品をお預かりします
- ベルトの折れ目の段階を確認します
- 形の歪みと、置いたときの傾きを見ます
- 水シミや色移りの範囲と深さを確かめます
- どの傷みがどう効いたかを、分けてご説明します
ご予約優先でお受けしています。
お売りいただく場合は、運転免許証・マイナンバーカードなどの本人確認書類が必要です。査定だけであれば、お品物だけお持ちください。書類の詳細は必要なものと本人確認の記事にあります。
まとめ
- しまうときは、ベルトを軽く通してきつく留めない
- 折れ癖が付いている程度なら、ほとんど響きません
- 形の歪みは戻りません。押し戻さないでください
- 持ち手の黒ずみや金具のくすみは、それほど響きません
- 水シミ・色移り・日焼けは戻らず、大きく効きます
査定は無料です。手を入れずにそのままお持ちください。
