古いゴヤールでも売れる?年代物のバッグの査定基準
貼り合わせて作られた素材は、年数が経つと層と層の間から離れていきます。使っていなくても進みます。
公開
使わなくても剥離は進みます
革のバッグであれば、使わずにしまっておけば擦れません。傷みの多くは使うことで起きます。
貼り合わせの素材は違います。層と層をつないでいるものが、年数とともに弱っていきます。使っていなくても進みますし、条件によってはしまわれているほうが早く進みます。
ですので古いゴヤールの査定では、まず層が浮いていないかを見ます。使用感より、こちらのほうが大きく響くことがあります。
湿気が最大の敵です
剥離を進める条件のうち、いちばん効くのが湿気です。
層の間に湿気が入ると、つないでいる部分が弱ります。押し入れの奥、ビニール袋の中、風の通らない棚。そうした場所に長く置かれたお品物は、外側がきれいでも層が浮いていることがあります。
- ビニール袋に密閉していた … いちばん進みます
- 押し入れの奥、床に近い場所 … 湿気が溜まります
- 梅雨時に風を通していなかった
- 濡れたまましまわれた … 内側から進みます
- 布の袋に入れて、風通しのある場所 … いちばん良い状態で残ります
ときどき出して風を通すだけで、状態がかなり違います。しまい込むのがいちばんよくない素材とお考えください。
剥離の見つけ方
浮きは、正面から見ても分からないことがあります。査定では次のように確認します。
- 光を斜めから当てて、面の平らさを見る
- 角と縁に沿って目で追う
- 指の腹で軽く撫でて、段差がないかを確かめる
- 内側から押して、外側が動かないかを見る
強く押したり、爪を立てたりしないでください。確かめるつもりが、そこから剥がしてしまうことがあります。
浮いている箇所が見つかっても、そのままお持ちください。買取はできます。範囲を確認して、その分を反映します。
素材の見方はゴヤールのバッグ買取の記事に書いています。
当時の色と仕様
年代の古いお品物には、いま扱われていない仕様が残っています。
- 現在は展開されていない色
- 柄の描き方や濃さが今と異なるもの
- 金具の形や刻印が違う
- 内側の張り地の素材・色が現行と異なる
- 持ち手や縁の革の仕立てが違う
- サイズや形が現在のものと異なる
こうした違いは年代の手がかりになりますし、そのものが評価に関わることもあります。古い仕様であることが、そのまま不利になるわけではありません。
とくに、当時だけの色は探している方がいることがあります。ご自身で判断なさらずお持ちください。
折り畳んで保管しないでください
軽くて畳めるお品物があるため、小さくしてしまわれることがあります。これは避けてください。
貼り合わせの素材は、折り曲げた線に負担が集まります。畳んだ状態で年数が経つと、その線に沿って層が割れます。革の折れ癖と違い、割れてしまうと戻りません。
詰め物を入れて、形を保った状態で置いてください。上に物を載せるのも避けてください。
すでに折れ線が入っているお品物も買取はできます。伸ばそうとして力を加えると、そこから割れが広がりますので、そのままお持ちください。
型崩れについては型崩れしているバッグの記事をご覧ください。
処分される前に一度ご相談ください
ゴヤールは、外側に大きなロゴがありません。柄も控えめです。ですので、ご家族の整理のときに「どこのものか分からない布のバッグ」として処分されてしまうことがあります。
柄の出方が一点ずつ違うことも、判断を難しくしています。「なんとなく古びた鞄」に見えてしまうためです。
捨ててしまえば終わりですが、査定は無料で、金額をお聞きになってからお決めいただけます。お持ちになって損になることはありません。
ご家族のお品物が出てきた場合は遺品整理・相続の記事もご覧ください。
よくいただくご質問
角が膨らんでいます
層が浮いている状態です。買取はできます。押したり引っ張ったりせず、そのままお持ちください。
押し入れに何年も入れていました
拝見します。湿気で層が弱っていることがあります。外側がきれいでも確認させてください。
折り畳んでしまっていました
そのままお持ちください。伸ばそうとすると折れ線から割れが広がります。
母が使っていたものです
拝見します。お売りいただく際は、お持ちになる方ご本人の身分証が必要になります。
当日の流れと必要なもの
- お品物と付属品をお預かりします
- 光を当てて層の浮きを確認します
- 折れ線と割れの有無を見ます
- 柄と金具から年代を確かめます
- どこがどう響いたかをご説明し、金額をお伝えします
ご予約優先でお受けしています。
本人確認書類については必要なものと本人確認の記事をご覧ください。
まとめ
- 貼り合わせの層は、使わなくても年数で離れていきます
- 湿気がいちばん効きます。しまい込むのがよくない素材です
- 光を斜めから当てると、浮きが見つかります
- 強く押したり爪を立てたりしないでください
- 折り畳んで保管すると、その線に沿って層が割れます
査定は無料です。ときどき風を通してあげてください。
